唐突ですが、『Latcho Drom』を最近観ました。
この映画は本当にマストですね。震えました!
美しい映像と心地よくも魂を揺さぶるロマ音楽の調べ。
是非、音響の良いところで観てほしい。
タラフが妖しいムードプンプンで急に道でバイオリンを弾いていたり、チャボロやドラドがロマ大移動という感じの中、歩きながらながら演奏していたり、
その他少年が歌う中、大人たちがフラメンコを奏で踊っていたり・・ロマの文化を垣間見るには見応え充分という感じです。
音楽のみならず、生活音や、砂を蹴る音、とぼとぼと砂利道を歩く音、燃え上がる炎と爆ぜる木の音など、生活音も丁寧に取り込んでいるのが素晴らしい。
監督はアルジェリア出身のトニー・ガトリフ。本作品は1993年に制作され、日本では2001年頃上映。
北インド起源とされるロマ民族の1000年近くにわたる旅の歴史のセミドキュメンタリー。インドに始まり、エジプト、トルコ、ルーマニア、ハンガリー、スロバキア、
フランス、スペインと流れて行く間に、衣裳や踊りや歌や楽器や音色やリズムが景色とともに変化していく様を追っていけるのも面白い。
激しい喜びと怒りが言語の壁を越えて観る者聴く者の心に訴えかけてくる。
ウッカリンに直接出会った人にはお貸しします(笑)