マヌーシュ・ジャズ(又はマヌーシュ・スウィング・ジプシースウィング)とは、ギタリストであるジャンゴ・ラインハルトが代表とする音楽形式の一種です。
そもそも「マヌーシュ」とはフランス北部やベルギーで生活をしているロマ民族の人を指します。
英語圏では「ジプシー」と呼ばれていますが偏見や差別的な意味を含むため、人間という意味の「ロマ」を使うようになってきました。
マヌーシュジャズではソロをとるギターとそのサイドで伴奏をするギター数人、フィドルやクラリネットが入る編成が地盤にあり、
その他アコーディオンやピアノ、金管楽器・打楽器など基本的なスタイルにこだわらず表現しているアーティストも多数います。
短いテーマ(曲のメロディ)を演奏した後はアドリブによるソロを順番に行い、最終的にもういちどテーマを演奏し、エンディングという構成が基本です。
スタンダードジャズも多くカヴァーしており、ジャンゴラインハルトもアメリカのジャズ、エディラングなどのプレイをコピーし自分流にアレンジして誰にも真似のできない自己のプレイを確立しました。
今でも現役でプレイしているアーティストは多数います。
日本ではあまり知られていないので是非知ってもらいたい!